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2014-06

横山製粉は『北海道産100%』の製粉会社を目指しています

前回のブログで北海道産原料100%の自社商品に冠しているブランド「Rera Pirka(レラピリカ)」についてお話ししました。今回はその続編として、当社が『北海道産100%』になぜこだわるのかをお話ししたいと思います。

当社は今から68年前の戦後間もない1946年(昭和21年)に現社長の祖父である横山保が北海道小樽市で創業しました。戦後間もない食糧難の時代にあえて食料関係の商いを選んだのには、横山保が農家の生まれであったことが大きく影響しました。しかし体が弱く農業を断念せざるを得なくなり、それでも何か食糧を通じて国に報いたいという思いから製粉業へ至ったようです。

この思いは当社の企業理念「食糧報国」となって現在も一貫して受け継がれています。

《北海道産小麦について》

一昔前まで小麦といえば、外国産がほとんどでした。国内でも栽培はしていましたが、パンや麺といった用途に耐えうるまでの品質ではなく、どちらかといえば外国産に混ぜて使用されていたようです。

しかし近年になって国内産、とくに北海道産小麦の品質が大きく向上し、それぞれの用途に適した「ハルユタカ」「ホロシリ」「チホク」「ホクシン」などの品種が登場。その頃より安全・安心へのニーズの高まりが顕著となり、それに伴い国内産小麦の注目度も高まっていきました。そういった時流の中で、当社も北海道産の各種小麦の特性を活かした商品開発を推し進め、販売を開始しました。この頃を境として、国内産小麦を使用した商品アイテムも少しずつですが増やしていき、北海道内がほとんどだった販路を本州へも広げることとなりました。

その後、北海道産小麦は現在の主力品種である「きたほなみ」「春よ恋」、つい最近では「ゆめちから」といったより個性と品質の高いものが登場し、多様に活用できることとなりました。当社としてもそういった中で北海道産原料を使用した商品のノウハウを磨いていき、独自の商品も誕生させてきました。

現在、当社において北海道産小麦粉の加工比率としては、6割強となっております。もちろん外国産小麦を使用した商品の販売を一気にストップするわけではありません。お客様それぞれのニーズに応えながら、徐々に北海道産小麦への切り替えを提案してまいります。

《北海道産そばについて》

現在全国で流通しているそばの8割が外国産。残り2割のうち、約半分が北海道産です。北海道が日本一のそばの産地なのですが、当社における取扱いはまだ15%程度にとどまっています。しかし、今後も生産者や農協団体との連携を強化し、比率を高めていきたいと考えております。

平成19年秋、当社は「北海道産100%の工場」という大きな目標を掲げるに至りました。厳しい場面に直面することも多々ありますが、7年経った現在も、この目標に向かって突き進んでいます。

北海道の土地で育てられた小麦・そばを取り扱うにはたいへん恵まれた環境にあるというメリットを活かし、北海道産の原料を大切に加工して安全で安心できる食材を求める全国の食品メーカーや消費者へ応えることこそが、当社の使命であると考えています。そして、地場に根差した独自の存在価値を追求することが、企業としてのテーマであると考えております。

これまでどおり、これまで以上、北海道の良質な小麦粉・そば粉を全国にお届けする努力を続けてまいります。今後も当社の活動に皆さまよりご指導とご協力をいただけますよう、社員関係者一同お願い申し上げます。

2014年6月20日

作/営業管理グループ グループリーダー 筒渕 亨

平成26年産の北海道産小麦について

今年の秋まき小麦、順調に生育しているようです。

一部の地域を除いて今年は昨年よりも降雪量が少なく、そのため積雪下で菌が増殖し雪解け直後に茎葉が腐敗、枯死する「雪腐病」の被害が懸念されましたが、平年並みかむしろ少ないようです。
特に十勝管内においては、近年にないほどの雪の少なさで、通常であれば雪が布団代わりになり厳しい寒さから守ってくれるはずが、真冬でも土が見えている状態で「このままでは土が凍結し、小麦の根が切れてしまう」、「下手をすれば小麦を廃耕にして、春に違う作物を植えなければ」などという不安な言葉をよく耳にしました。
ちょうど1月下旬、当社の十勝地区担当の営業マンGが訪れた際、あまりにも雪のない圃場をみてビックリし、慌てて私に電話してきました。
G 「た!た!た!大変です、十勝の畑に雪がありません!」
T 「え!え!え!マジで?やばいわ、何とかして来い!」
G 「何とかって・・・」
T 「どっかから雪持ってきて、手当たり次第撒き散らせ!」
G 「そんな・・・・」
・・・などというやり取りが、あったとか無かったとか。

十勝の圃場(1月下旬)

でもさすが!寒さに強い作物だけあって、ほぼ懸念していた影響は見られなかったようです。
ある生産者から「いや~何ともないわ!」と聞いた時には、ホントに安心しました。
その後4月下旬頃から好天が続き、逆に雨が少なく干ばつ気味とも言われておりましたが、5月に入ってから全道各地で「恵みの雨」も降り、生育状態としてはほぼ平年並みで推移しています。
一方、春まき小麦のほうも5月連休中には播種が終了し、秋まき小麦と同様、順調に育っているようです。
秋まき小麦の収穫まであと2カ月、春まき小麦の収穫まであと3カ月弱。毎日天気予報が気になるところです。なんとかこのまま順調に生育が進んでくれることを願っております。

秋播き小麦『きたほなみ』(十勝/4月撮影)

秋播き小麦『ゆめちから」(千歳/4月撮影)

春播き小麦『春よ恋』の播種作業(富良野)

平成26年6月6日
作/営業業務グループ グループリーダー 高橋 恒

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