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『社内製パン講習会』

当社では2013年5月より社内の有志を対象として、R&D(開発部門)部長の川原修司が講師を務める社内「製パン講習会」を開催しています。
以前より社員各々から「小麦粉に関わる仕事に携わっているが、小麦粉の特性や活用法をもっと知りたい、実感したい」、「北海道産小麦の種類毎の特徴をしっかりと把握したい」等の要望を聞いていた川原が、それでは!と一念発起。社員教育の一環として、就業時間外で皆が揃って学べる日時を調整し、開催を重ねています。
第1回目は、2013年5月10日でした。従業員80名弱の当社において、その4分の1以上の22名の参加希望がありました。勿論私も参加しましたが、これだけ小麦粉のことを学びたいという社員がいるのだということに改めて感心した次第です。
初回はまず小麦粉の基礎勉強からです。

パンを焼く前に勉強です

小麦粉の種類、それぞれの生産量、強力粉・薄力粉・中力粉それぞれの特徴、製パン方法やその種類をはじめとする基礎知識、発酵と熟成の科学的な仕組み等… 一般消費者的な立場から見ると聞いたことが無い単語がじつに多く、また、普段我々が何気なく食しているパンがこんなに奥深いものなのだということにも正直驚きました。
そんな、若干眠くなるような(笑)基礎勉強が終わり、いよいよ楽しみにしていた製パンの実習です。
初回は当社の製品で北海道小麦「春よ恋」と「キタノカオリ」の単一種類2種と、外国産パン用小麦粉で当社商品の「シンフォニー」を使用し、バターロールを作りました。
完成品は何度も食したことがありますが、実際生地を練ることからの製パンは経験したことがない社員も多く悪戦苦闘の連続でしたが、講師やR&D部員の助けにより皆なんとか焼成まで辿りつきました。
初めてのパン作りは、商品としての目線でみると全くその域に達しない、笑ってしまうほど不揃いで不恰好なものがほとんどの出来上がりとなりました。

形がバラバラです

ただ、夕食時でお腹が減っていたのと、焼き立てで、それぞれが手塩にかけたことも相まって、その味は格別なものであったことを鮮明に記憶してます。
そんな第一回目が終了し、その後2013年は6・7・9・10月と5回、2014年は3・7月と2回の合計7回に渡り同様に開催されました。回を重ねるごとに焼くパンの種類も変わっていき、また参加者の腕も講師の教えがいいのか!? 初回に比べると格段と上がってきました。
また、同じ北海道産小麦でも、その製パン特性や焼き上がりの食感、味わいに大きな違いがあること、製パンの方法によってもまた大きな違いが生まれることなど、参加者は自分の五感を通して貴重な学びを得ています。

過去7回の作品です。回数を重ねた跡が見えますでしょうか?

今までこういった社内の取り組みは希薄といってよい状況でしたが、この製パン講習会を契機に、製粉会社の従業員としてのスキルとモチベーションの向上を目指す、さまざまな取り組みにトライしていきたいと考えています。

さて、次回の製パン講習会は調理パンがテーマの予定。私の好きなあのパンをそろそろ、川原にリクエストすることにしたいと思います。
2014年11月14日作成
文/営業管理グループ グループリーダー 筒渕  亨

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